エンジニアでもシステム開発とゲーム制作とでは、勝手がかなり違う部分があります。特に、管理に関しては目指すものが異なります。システム開発ならば、クライアントが求める機能を的確に把握した上で、納期に間に合うようチームに指示を出すことになります。バグが無いよう徹底してテストを行うことから、そのプログラムも簡潔で分かりやすいものにするよう指導します。
ゲーム制作の場合にも、もちろん元請けとなるクライアントはいます。しかし重視しなければならないのは、元請けではなく遊ぶユーザーの反応です。面白いか否か、それが評価されることを意識する必要があります。
またゲームはサービスを開始することで収益が発生します。そのために納期の厳守は徹底されなければなりません。それに対して、作り上げたプロセスひとつが面白くなければ、丸ごと破棄することもあります。面白さを追求するために、品質向上は最後まで徹底されるのです。
そのために、わずかなバグがあったとしてもリリースすることがあります。その点を理解した上で、管理職はプロジェクトを遂行していきます。
さらに、ゲーム制作のエンジニアはそれぞれ癖のあるコードを書くものです。
手直しやメンテナンスとなると、その本人でしかプログラム解析できないケースも出てきます。そのために、少しでも分かりやすく書くように常に指導することも必要です。
システムエンジニアとは異なり、クライアントが求めている以上のものを提案する意識を持つことが大切となるでしょう。